Lunatic Bright Light Right 2



《理力の剣 Force Sword【フォースソード】》

 紅い満月の掛かった真夜中の空は明るく、街灯などいらぬ程に町を照らし出している。
 きらきらと細やかで強烈な光が降り注ぎ、頭の中を駆け巡る思考の電流は掻き乱される。
 あぁこれは夢なのだな、と彼女は思った。
 刃の反射光が目を射ち、足下の惨状から一瞬の間気を逸らされ、それから直ぐに、とある感情が沸き起こってきた。
 この場から逃げ出したいのに身体は動かない、そんな恐怖が全てを真っ白に塗り潰す。

 眼を開けると、そこは見慣れた店の風景だった。酔い潰れていた所を店の主人に起こされた様だ。
「大丈夫か、うなされていたよ」
「嫌な夢見た・・・」
「だったら家に帰って寝なさい、もう店仕舞いじゃ。なんなら上に部屋をとるかい?」
「いや。しっかし、帰っても暇だからねぇ」
「仕事でもしたらどうじゃ?」
「“休暇”ってスケジュールなのさ」
 カウンターに突っ伏して暇を嘆く客に、驚いた様に店主は言った。
「仕事はせんのか。町がこんなに緊張しているのも久しぶりじゃというのに」
「緊張・・・してるのかな?」
「どことなくはな。怪物共の警戒もしないとならんし、先行きには皆、不安じゃろう」
 先行きと言えば、とアルコールで朦朧とした頭で彼女は思う。先日出会ったディアス・フラックという男、中々腕の立つ奴であったらしい。少なくともネーデ新聞にはそう記してあった。現在“クロ−ド一行”は戦力の向上をはかるべく四つの場での修業を開始している。彼等に同行した新聞記者発の細部に渡る報告がネーデ新聞の紙面を埋め、放送を通してもその様子は伝わってくる。場に配された守護者のみならず、十賢者の放った魔物が一行を苦しめている様だ。とはいえ見られる限りでは彼等は善戦し、着々と力をつけてきていた。私見ながら、先行きは十分に明るいと言えるだろう。一方、そんな彼等を取り巻いている当事者達の大多数には取り立ててしてやれる事が無い。自分もその中の一人なのだという理解はある。
 まぁ不安がるだけでいいんだから楽なもんだ、と周囲の片付けを始めた店主に向かって囁き、ミラージュは呑みかけのまま放置してあった安ワインを呷って空にする。それでもまだ呑み足りない気はしたのだが、これ以上店主を煩らわせるわけにもいかないので彼女は席を立った。
「勘定はここに置いとくね。・・・起こしてくれてありがとう」
「なに、お安い御用さ」
 外の空気は何時吸っても気持ちがいい。
 夜はかなり更けていて、それだけの時間を過ごす為に消費された酒の量も半端でない。路上に出てしばらく歩いている内、怪しくなった平衡感覚の為にふらつく足と靄がかった意識は、何時の間にか彼女を邸宅とは別の方向へと向わせていた。
 どれだけ歩いたか判らなかったが、次に頭の中がはっきりとしたのはアームロック名物『封印の扉』前でのこと。気付けば扉の前に座り込み、背を凭せ掛けてぼんやりと空を見上げていた。
 夜空を透き通る暗青色に染めるのは、今にも満ちそうな白金の月。
 この時分、町外れのこんな場所に人気のあろう筈は無く、扉周囲は不気味な雰囲気を湛えている。それは夢の中で見たのと殆ど同じ光景であった。違うのは月の色形と登場人物達だけであり・・・とてもいい夜の筈なのに、背筋を寒気が這い上る。
 何故こんな場所にいるのだ? という自分への問い掛けには、いかにもあり得そうな可能性のストックがあった。
 ブリーズホープ。
 ディアス・フラックに引き渡した作品の引き起こした、もう何年も前に起こった忌むべき出来事。
 ・・・過去、この場所で、同じ様な夜更けに、自分はその役者と相対したのだった。その記憶がこの場所へと自分を向わせてしまったのだろう。事件、それが自分に与えた心的外傷ももう時効だろうと思ったからこそ、自分はあの剣を手放したのだ。けれども心の方はそうは思っていなかったらしい。それが証拠に、脳裏には全く色褪せない、それどころか時間経過と共に印象的な部分が益々誇張されたあの日の光景が、まざまざと蘇ってくる。
 今でも彼女には、眼を閉じれば翠の光が視えるのだ。

 暗視能を取り付けた瞳が月の光を反射して緑色に発光する。それはさながら悪魔の様で、見る者を恐怖させた。剣の犠牲となった者達は、まさか自分が同類である“ひと”に殺されたと思えなかったのではなかろうか。
 悪魔の眼を持つ男は彼女の客であって、惨劇の立役者たる凶器は新品のブリーズホープだった。
 男の後を追って大きな扉の前まで来た彼女は、荒い息を整える暇も無く、男を睨め付ける。あんた、自分が何をしたのか解っているのか。その問いに、男は薄ら笑いを浮かべただけだった。
 奥歯を砕けんばかりに噛みしめて、作り手は悟った。安定と平和とで続いてきた世界における一番の不安要素は人なのだと。こんな人間が存在することを何故ネーデは許すのだ?
 ・・・勿論知っている。いかに成熟した文明を誇るネーデといえども住民の精神構造ばかりは・・・その方針が心の自由を保証するものである限り、把握しきれないからだ。単純明快な理由だが、重要な事だ。だからこそ生まれ出でる者の中には聖人の如き高潔さを持つ者がいれば、社会に不適合な精神発達を遂げる者もある。尤も、精神『異常』と称される症状は、それが多数派、つまり正常な精神により発見された場合、速やかに治療されるのだが。対話、薬剤投与、遺伝子レベルからの荒療治としてはナノマシンの体内放出等、確立されたマニュアルのお陰で大抵の治療自体はそう難しくない。
 けれど人とは奇妙な生き物であるから。本当に、何といかれた生き物であるのか。
 精神に芽生えた異常な思考手順すなわち狂気を、誰にも気付かれぬ様にひっそりと手塩にかけて育て上げ、自ら破滅を招く者も時には存在してしまう。そんな稀少の精神異常者たる彼等が“正常な自分”という仮面に飽いた時、その犠牲となるのは大抵、運悪くその周囲に居合わせてしまった人々だ。そこに理由は存在せず、運や偶然といったもののみが犠牲者の選択権を行使する。
 勿論解っている。そんな自由度のある社会だからこそ、私は私でいられるのだと。だが、その“自由”に殺される側から見ればこれほど理不尽な事があるものか。

 冷たい夜気が頬を撫ぜた。血の匂いが混じっている様な、そんな錯覚をする。錯覚ついでに、かつてこの舞台で上演された《惨劇》にて、読み上げられた台詞が朗々と聞こえてくる。それもまた酔いの為なのか。

『《この世界》は偽りだらけなのです』
 そう、かつてこの町を訪った一人の“精神異常者”は自分の行動についてそんな説明した。
 真にこの場所で。
 彼は真面目そうなごく普通のネーディアンの青年であって、きちんと武器購入の許可証を携えてこの町にやってきた筈だった。周りの誰もが、公式の許可を得ていた青年に普通の武器の使い方を期待していた。いや、それ以外の使い方を考え付きもしなかった。
 自分の髪と瞳の色に合わせて造った細身の剣を手にして彼は心底嬉しそうに微笑んだが、晴れ晴れとしたその顔は、今も武器職人の記憶に鮮明に焼き付いている。青年が日付の変わらぬ内にその手を血に染めると予期出来なかった事を責められる者などいない。その真夜中の町にかかる満月は趣味の悪い赤色であった。その色が、血腥い事件を誘発したのだろうか。
 何故こんなことをした、と造り主は尋ねた。
 “本物”が欲しかったからだ、と使い手は答えた。
『この世界は偽りだらけなのです。偽物の空、偽物の太陽、偽物の大地に海! こんな世界はただの箱庭じゃあありませんか』
 怪訝そうな顔をした作り手に、使い手は噛んで含める様に言ったのだ。
『《エナジー》ネーデとは、我々が“生きる”、そのことが目的となってしまった世界でしょう。
 人が生きる為に造り出した偽りの世界に、人が生きる意味などあるのでしょうか。我々が存えていることのみに意味があるのなら、僕が“生きる”ことに意味は無いのかと、それがずっと疑問で仕方ありませんでした。でも自然な話、自己否定は気分の悪いものですからね。だから僕は僕が生きることに意味があると思っています。いや、思いたい訳なんです。
 だからこの人工的な世界にあっても、人の手の加えられていないもの、人の意思の及ばないものが、まだエナジーネーデに残ってはいないかと、僕は考えました。考えれば考える程、それは無い様に思われてなりませんでしたが、それでも』
 それから彼は空という名の広大なドームを仰ぎ見た。
『僕は“自然”が見たかったんです!
 “本物”が欲しかったんです!!』
 悲痛な叫び、ともとることが出来よう。その足下に踏みつけられた犠牲者さえなかったならば、或いは。精神異常者は、咳をしながら頭を元に戻し、同意を求める様に小首を傾げた。
『おかしいですよねぇ、月なんてものがここにある訳がないのに。どうして空に、本物さながらに在るのでしょうね、・・・これだけ偽物ばかり並べられると、腹が立ってきますよ』
 で、これがあんたの言う“本物”なのかい?、と作り手は使い手に確認をとる。
『はい。人の手の及ばぬものは人の心自身でないかという僕の考えは、正しかった様ですね。
 素晴らしい事に、苦痛や恐怖は飾ることが出来ないんです』
 脂肪と乾いた血液のこびりついたブリーズホープを片手に握り、彼は熱心に言った。
『たとえ身体が種の弱りつつある遺伝子で都合よく造られていたとしても、消滅を恐れる自衛の本能は昔から変わらない、自然な反応・・・自衛の為に苦痛を感じ、その痛みは何者にも縛られない・・・まさに、自然から与えられたままの純粋さ』
 ゆっくりと切っ先が上がり、話し相手を指した。
『貴女には感謝しています、こんなに素晴らしい剣を造って頂けて。感触がとてもいいんです・・・・・・そういえば、拝見したところよさそうな剣を持っていますね。僕を追ってここまで来たのならばついでに試してみませんか。きっと納得して頂けますよ。
 生きるという、実感を』

 《惨劇》はまだ続く。しかしその先は更に思い出したくもない事であり、ミラージュは首を振った。苛ついた機械の音を立てて、目の前に紫光の刃が具現する。同時にその煌めきは月影を排した。
 如何なる時も理力を忘れないよう自らを戒める為、何時も懐に入れてあるフォースソードの光である。出力を上げていけば、紫光はいよいよ輝きを増して闇を追い払った。
「神から与えられたままの純粋さ・・・本能?・・・本能がある限り、生きる事に意味があるのだと?」
 所詮、異常者の世迷い言だ。そんな事の為に無下に命が奪われたのだと考えると、今でも言い様の無い怒りに囚われる。他者の生きる権利を奪うだけの正当性がそこには無いからだ。勿論、あの男は病院送りとなった。その後の消息は定かでないが、生きることに意味を見出しているのなら、まだ生きているのかも知れない。しかし二度と会いたくはないし、見たくもない相手である。
 町がこんなに緊張しているのも久しぶりじゃというのに、と“どぶろく54”の店主は言ったが、確かにそうだろう。ただし、今までにあった“稀に町が緊張する時”と言えば原因は必ず犯罪絡みのものであった。十賢者侵入などと言う今回の緊張はむしろ異常なものである。
 過去に幾度も、犯罪が起こる度に町は緊張し、アームロックの住人以外はアームロックの存在を否定しようとした。曰く、凶器を得る場がなければこうした事件は起らなかった筈である、と。しかしながら結局の所、変化を嫌うネーデの基質と市長の思惑もあってか何が変わる事もなく、月日はアームロックを消さぬまま、滞り無く流れていったのであったが。
 だから彼女の場合の事件も不幸な事故であったと、そうミラージュの中では処理されていた。アームロックの誰もがそう考えている筈だ。彼女は誰かを殺す為に武器を造ったのではない。結果的に彼女の創作物が誰かの命を奪ったとしても、それは花瓶で誰かが撲殺された場合に花瓶の造り主が罪の意識を感じないのと同じ事であって、やはり彼女が罪悪感に苛まされる必要はなかった。
 きっと紋章術で他者を傷つける方が、武器を用いるよりは遙かに容易であろう。つまり凶器に成り得るものはどこにだってある。一欠片の狂気さえあれば。
 人とは何と繊細な生き物なのか。翠の瞳を思い出す度、彼女はそんな憐憫の情すら抱くのだ。
 ・・・青年の脆すぎた心理については精神科医や心理学者が適当な説明をしただろう。
 けれども、彼女は考える。
 彼は真に異常者だったのか。それとも彼こそが正常であったのか。
 そも、その境は。

 それから彼女は思った。ディアス・フラックが創作物を装飾品呼ばわりするのに抵抗を感じたのは、自分の創作物が人を殺す事を・・・既に知っていたからだったのだ、と。彼女も含めた職人達は、見目だけではない、実戦に耐え得る物を造ってきた。実用と言う基礎の上に、視覚的なものがある。その順序は既に決まっており、違えることは出来ない。武器が凶器である事実を突きつけられた時に味わった衝撃こそが、ディアス・フラックに反発したのである。自分自身で武器が実用ではないと断じたにもかかわらず。
 彼女の作品の一つであるブリーズホープの鞘は血を吸い過ぎて破棄されたのだから、そんなものがただの装飾品という言葉で片付けられてよい筈が無いのだ。
 嘲笑う様なディアスの言葉が思い起こされる。
『この町自体が茶番だというのに』
 残酷な言葉だ。ソトの人間の言葉が真実に触れているのだとすれば、自分の存在もまた、何かの冗談だということになりかねない。そしてこの町を留保した世界もまた。
 しっかりと眼を開け、耳を澄ませば、時間の流れは緩やかになる。時折不安定な揺らぎを見せるフォースソードの光が作り手を内側へと引き込んでいく。


【作り手の自問自答】

 嫌な記憶だ。
――― やっと忘れたのにな。

 忘れたのなら、ここまで覚えている訳がない。結局忘れられなかったんだ。
――― 嫌な記憶ほど心に残る。

 俺はどうしてここで武器を造っているんだろう。職は他にもあった筈なのに。
――― 好きだから、だろ。

 そりゃそうだ。でもそれは誰かを傷つけてまで優先させるべきことだったか?
――― だから此処にいる。

 誰かが死んでも。
――― 自分の所為ではないから。

 何がそこまで好きなんだ?
――― さぁ?

 疎まれるものを作って、それが何の役に立つ?
――― さぁ?

 俺のすることに意義はあるのか。
――― そもそも意義とは。生きることに意義を必要とするのか?

 意義を求めたら、あの気違いと一緒なのか。
――― だったら自分も気違いなんじゃないのか?

 或いは彼が正常だったか。
――― それは視点転換による体のいい逃げだろう。

 ならば自分は破壊を好んでいるのか。
――― 否、と言いたい。

 それでも強力な武器を欲しいのか。
――― そうだ。最強の武器を造ることが出来たのが、たまたま自分だっただけのこと。

 武器に魅かれる?
――― だから好きなのだが、武器の何に魅かれるのかは判らない。

 エナジーネーデに武器は要るのか?
――― さぁ? だが今ならば、要るだろうさ。

 今なら。
――― つまりそれは、今まではお前さんに意味なんてなかったってことだ。

 いままでは。
――― 知っていたろうに。ギヴァウェイの雪に包まれていた頃からずっと。

 『ではどうして武器を造る人間がいて、買う人間がいる』
――― 意味が無いのに、趣味だから?

 闘技場で疑似戦闘に明け暮れる人々と同じ様に・・・
――― 意味が無いのに、趣味だから?

 『そしてソトの人間に全てを押し付けるという訳か』
――― 違う。

 自分にとっての武器とは何だろう。そしてネーデにとっての武器とは。
 自分は、何故武器を造るのだ。
 答えなど何処を探しても在りはしない。確かなのは刃の宿す無機質な輝きのみ。
 存在しないので得られない答。無いのならば、自分で定義しなければ、それこそ我慢ならない程の苦痛。
 記憶の中の男と自分は、あまり違わないのだ。だから自分は空を覆うドームに向って高らかと世迷い言を謳い上げることしか出来ない。
――― 当たり前だが応えは、無い。

 それでも自分で自分に言い聞かせ続けてきた言葉を今一度繰り返そう。
――― そうしなければ、この夜を正気で乗り越えられないからだ。

 社会を一個の生き物と見立てれば、その構成員は社会を生かす為に存在しているとも言える。
 逆に社会は、己が存続する為に必要な構成員を作り出しているのではないだろうか。
 例えば科学が見出されてから、科学を追及する者が完全に失せた事があったか。時代は必ず情報を伝播する為の媒体を用意した。仮に一時失われたかの様に見えても、それは再発見という形をとって蘇り続けた。そうして成長・分化された学問を数え上げればきりが無い。
 無論細分化された人間の役割もまた、星の数程存在する。
 “社会”という生き物は・・・己が上手く機能していく為に、実に巧妙にひとを割り振っていく。
 土を耕す、機械を造る、調理する、歩む、走る、跳ぶ、飛ぶ、話す、喋る、歌う、唄う、詠う、謡う、書く、描く、掻く、欠く、集める、分析する、編纂する、消費する、生産する、浪費する、倹約する、救う、巣食う、もの。
 殺すもの。生かすもの。
 破壊するもの。創造するもの。
 宇宙の果てを夢見るもの。狭く平凡な生活を愛するもの。
 そして例えば、殺傷道具を造るもの。
 全ての事象は連鎖とそのフィ−ドバックの繰り返し。一見不要に見える機能も、何時かは必要になるのだろうか? 保存欲求。自己を守るが為に他者を攻撃する能力を、本能と言わずして一体何と表現すればいいのか。
――― 勿論“社会”に意思がある筈がなく、そんな思いは根拠の無い幻想だ。

 しかし、幻想を信じても害はあるまい。
 それで他人を傷付けずに済む間ならば。
――― では傷付けてしまった後には、何を信じればいいのだろう。

 幻想が真実であることを?
――― 信じる、いや、願うしか?

 そう、この地においてネーデの牙を砥ぎ続ける理由が、自分には理解出来ない。そしてその疑問がほんの些細なものでしかない程に、自分の手と心とは刃を磨くのに長けている。ただそれだけの話。
――― 意義を考えてはいけない。ただ、虚しいだけだ。

 俺にとっての全世界、つまり、楽園が望んだからこそ、俺は造らずにはいられない。そう考えなければ怖くて仕方がなかったから、それが俺に『与えられた』衝動に他ならないと、勝手に決めつけた。
――― それでいいじゃないか。他にどうしろと?

 意義を考えてはいけない。これから知らなければならないのはディアス・フラックの為したことであって、多分それ以外の事でない。


 逆手に握った殺傷道具、その理力の煌めきから啓示を得ようとするかの様に、暫く見つめてから柄を軽く叩いて光を消した。再び降りてくるのは途切れることを知らない仮初めの衛星の光だ・・・。


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下手な言い訳・独り言系が嫌いな方は、以下、すっとばしちゃって下さい(はぁと)

益々混迷を深めてまいりましたディアミラ謎作第二弾。自分でも判り難いと本気で思う文章構成であります。それ以前にディアスがいないですし、何かが間違っていますね、この話は・・・そうです、これは更新逃げというやつです。これはもう更新しないと先に本気で進まないので、とりあえず、とりあえず更新します。(そして多分そのまま・・・)自分には続き物をちょっとずつ更新していく能力がない様でして、きっと、話が食い違ってきたら容赦なく書き直すのではないかと思います・・・が・・・?


さて、今回のお題はフォースソードです。すいません、3DCGは無いです。
フォースソードって、個人的にはSWのライトセーバーみたいなものだと思ってるのですけれど、実際の所どうなのでしょう。確か、SO1の刃無き剣、フォースソードってそんな感じでしたよね。色は先入観で紫、というイメージがあるのですが、赤だったかも・・・違ってたらごめんなさい(汗)

そういえば、前回のお題が何でいきなりブリーズホープだったのか、と言いますと、解る人には捻りが無くて申し訳ありませんが、アームロックでディアスからピックポケれるのがブリーズホープなんですね。はっきり言ってそれだけです(汗)ちなみにフォースソードはミラージュさんからピックポケれます(笑)
大体、ブリーズホープなんて武器の存在は調べるまで知りませんでした。カスタマイズはあまりやりませんし、ピックポケットも一時期ハマりましたが、基本的に面倒臭がりなので、ミスチーフやバトルスーツの様な目的意識が無いと結局の所やりません。それに、ブリーズホープって攻撃力は770で中途半端な強さですね。だったらフォースソードあげればよかったのにねぇミラージュさん、とか自分で自分に突っ込み入れてます。

自分なりのエナジーネーデ像を確立したいという思いがあります。
NEDEがEDENを逆から読んだものであることは周知の事実ですが、ネーデは本当に楽園であったのか?
実生活には殆ど影響を及ぼさないことかも知れませんが、それでも閉鎖されているという圧迫感がどんな影響を人にあたえるのだろうか?そんなことを考えながら書いていました。
だからまぁ、何で通り魔殺人?という感じですが、いかにも平和そうなエナジーネーデに事件ってあったのだろうか?などと思いまして。新聞があるんですから、やっぱりニュースもあるとは思いますし。人がいて貨幣経済がある以上、普通の犯罪もやはりあったのではないかと思います。という訳でアームロック近辺で武器絡みの事件もあったのでは、というのが今回の話です。ミラージュさん家の事件簿ってぇ・・・何でSOでこんな話になるのでしょう。何事も挑戦、必要は発明の母、などといいますが、ダークなサイコ系なんてもの自分には書けません。プラネットライカの影響か。多分そうです。中途半端に影響受けやすいですからね、私は。因みに『精神異常者』の彼、レザーどんの声を当てると結構笑えます。ベタな展開ですよねぇ。体言止め多いですねぇ。耳につきそうですね。ところでネーデの警察で踊る大捜査線とか、誰か書きませんか?(謎)


散漫ですね。色々と。でもとにかく書かないと考えがまとまらず自分で先が気になってしまいまして、本当、誰か上手くまとめてくれませんかね・・・本当に完結するのでしょうか?全四話どころか、全五話位になりそうです(汗)


最近バイト帰りに古本屋でハヤカワ文庫を漁るのが(宇宙大作戦『謎の精神寄生体』探してます〜)趣味なのですが、先週凄い話に出会いました。DAVID ZINDELL著「NEVERNESS/ありえざる都市」全三巻。読みにくいし私にとってはあまり楽しい話ではないのですが、凄い話です。それから何となく、時間守護者がナールちっくでよい感じです(結局それかい)渋いし、白髪を掻きあげちゃいますし、赤いローブだし、おまけに血とコーヒーの匂い〜(あれ、断じてナールじゃないですねぇ)これだと全然魅力が伝わりませんが、彼はナイスミドルな三万才です(ネタバレ)主人公よりもずっと格好いいと思います。ナイス、備忘家!
・・・それはともかく、訳が上手いと思うのです。
引用句仕立ての言葉がいい感じなのです。
その中でも私の書いているSO2nd話にクリティカルヒット!と、自分で勝手に思い込んだ言葉がありました。

「人工物より技術を守れ。なによりも記憶を守れ。」
               ―――備忘家の言葉

基本的に私の話はこの路線だと思います。以前に書いたイリアさんエルネスト話もそのつもりですし、今回の話でもミラージュさんは“技術を守る”段階にいるのだと思いますし。


さぁ、次はやっとディアスさんが出てきます。が、今後の方針をどうすればいいのか考えられません。今から考えます、今から。とりあえず三択とすると
1:ちょっとほのぼの
2:なごみ系
3:裏ページ行き(ありません)
こんな感じでしょうか・・・いや、まさかそんなことには・・・


すいません、精進します。 00.03.28 10:11 P.M. 良



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