「樽が好き」。スターオーシャン・セカンドストーリーに登場する「アシュトン」君の設定である。このゲームをプレイするまでは、誰であろうと「僕は樽が好きなんだよ」等と言う人物に出くわした事など無いのではないだろうか。何とも不思議な設定なのである。おそらく、トライエースが世界で初めて開拓した分野であろう。ここで、問題にするのは「何故、SO2開発チームにおいて『樽好き』と言う設定が発案されたのか」と言うことである。そしてとうとう、私はこの謎の答えを仮説を立てるに至る重大な発見をしたわけである。
まず、ゲームをプレイした方なら、スターオーシャンでのイベントやキャラクタ設定は、「かなり多岐の分野の事柄を寄せ集めて練り込めてあるな」と思ったことはないだろうか。アイテムクリエーションの産物かもしれない。また、同人誌即売会なんかあったりして、なんだか開発元が「同人誌描いてくれ」と言わんばかりのゲーム内容。エニックス出版も定期的に4コママンガや短編集・小説と出版に終わりが見えない。・・・それほど濃い内容のゲーム開発スタッフが、「雑学に長けていない」なんて事はないと思うので、次の仮説を立てたわけである。
SO2のゲームには「レオン」君というキャラクターが登場する。こういった「お子様」にコンプレックスを持つ人のことを、ちまたでは「ショタコン:正太郎コンプレックス」というらしい。・・・最近私は辞書ソフトを購入し、試しに現代用語辞典で「ショタコン」と検索したわけである。すると、同類の言葉として「タルコン:タルルートコンプレックス」という単語が記されていたのである。そう、つまり・・・樽コン。開発スタッフは、ゲームの人気をできる限り持続させるべく、ちまたで、はたまた同人世界で、人々の趣味を選りすぐり、ゲームに詰めたのではなかろうか。そんな中で生れたのがアシュトンの「樽好き」のステータスだったのではなかろうか。以上が私の仮説である。