300年前にファーゲットがロークのウィルスを手に入れた謎
及び何故地球を嫌っているのか
仮説1
惑星ファーゲット。最終的な黒幕はこの星だった。300年にアスモデウスからウィルスを採取しロークに投下、それによって得られた不可視物質をレゾニアに提供し地球連邦に戦いを仕掛けさせたという設定である。だがこの設定、非常に不自然なものではないだろうか。
少なくともゲーム中の情報だけではどうして300年にファーゲット人がロークに向かったのかが解らない。ましてそこでウィルスを採取する必要性がどこにあったのか。

と、いう訳で仮説。
ジエの話ではどうやらファーゲット人は自分達が地球から飛ばされた事が解っていたらしい。そして同時にムーア人の飛ばされたもう一つの星、ロークの事も知っていた。これをファーゲット人が300年前に知っていたと仮定してみる。ファーゲット人達は当然それらの星がどの様な場所か調べたくなるはずである。300年前といえば宇宙歴46年ということだ。その頃の地球はそこそこの科学力を有する文明国で、勿論宇宙進出も果たしており自由に調べる事は出来なかっただろう。そこでロークの調査を行っていたと考えることは出来ないだろうか。
又、ウィルスについてはイヴィーナの「ファーゲットは不毛の地が広がり、人々が生きていく為に早くから空間理論や遺伝子操作等の学問が発達してきた」という話から、生物学的な資料としてファーゲットがロークから色々な物を採取して行ったその中にたまたまアスモデウスのウィルスがあったという可能性がある。実際ロークの生物の遺伝子の使用を裏付けるかの様にファーゲットにはロークに生息する魔物と酷似した敵が多数出現している。魔物の生命力の強さがファーゲットの過酷な環境にも上手く適応したのだろう。

300年も昔のウィルスがどうして今ごろ出てきたのかという謎もあるのだが、これは研究に時間がかかったのか既に解明されていたものを科学者達が引っ張り出してきたのか、よく解らない。
そして、ファーゲットが地球を嫌う理由は何か。(ファーゲットと言っても実際地球侵攻を目論んだのは上層部だけの様であるが)ジエの話はファーゲットは大変なのに地球人は豊かな土地を持っていてむかつく、という八つ当たり的なものにしか聞こえない。まあ決戦直前の会話は何だかよく解らなかったが連邦の在り方にも言及している様なのでどうやらもう少し根は深いらしい。
元々ファーゲットは何処かに移住するつもりで空間理論の研究を進めていたらしいので(イヴィーナ談:「新天地を探すために〜」これはイヴィーナの時代以前から進められてきたと考えるべきである。何故ならばファーゲットの科学力は地球よりも進んでおり、それが為されるまでには時間がかかるだろうからだ。300年前にファーゲットがロークを訪れているという事自体そういった研究が長く行われていたという証拠だろう)そうした移住計画が何らかの形で地球連邦に阻まれてしまったのではないだろうか。それは例えば未開惑星保護条約であったりもするだろう。移住しようとした星がその条約に当てはまっていたとか。何らかの不都合がそこに生じていたと考えなければそこまで地球を憎む理由が解らない。勿論そうした感情はジエ個人の物ではなく彼を生み出した科学者達のものであるが、新天地を探す為に行われてきた研究を台無しにされたという屈辱感が地球連邦への憎しみ、すなわち『狂気の思想』としてジエへと受け継がれたのではないだろうか。

ただし、以上の仮説はファーゲットにおいて科学者が絶大な権力を持っている事と、地球連邦の支配力の増大が300年前以降でなければ成立しないのだが。
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