これはゲーム2周目にて気付いたものだったのだが、皆さん御存じの様にOPに字幕が出てくる所がある。
「宇宙歴346年 今、未知の力により新しい時代が始まろうとしていた〜」
という物だ。あの言葉のとは一体どういう意味なのだろうか?ゲームをやっただけではよく解らなかった。というかそもそもゲーム終了時点で「新しい時代」を連想させる出来事が起こっていたのだろうか?
そこでまず、「新しい時代」が訪れたその対象は何処なのかを考えてみた。考えられる選択肢としては、
1・惑星ローク
2・地球連邦(地球)
3・レゾニア
4・惑星ファーゲット
の四つが挙げられるであろう。OPでわざわざ宣言しているのであるから惑星単位の出来事である事はまず間違い無い。だが、1のロークには特に目立った変化は起こっていない。奇病が治ったというだけであり、ラティクス達の体験も誰も信じないだろうという判定が下されているのだ。それに、地球についても、ロークに地球起源の知的生命体が住んでいたことは確かに驚きであっただろうが、未開惑星保護条約が適用されている為にロークとの接し方に大幅な違いが出てくる事はないだろうし、実際にアスモデウスを倒してからジエ・リヴォース暗殺の依頼までの間にロークに対する働きかけを行っていない事はゲーム中でも判る。(実はこっそりやっていたとか言われても困るのだが)それではレゾニアとの停戦による平和か?しかし地球連邦とレゾニアの戦争はOP(宇宙歴346年)頃より始まっておりせいぜいが半年の話でこれも考えにくい。となるとこれらの中で最もそれらしいのは4のファーゲットという事になる。ファーゲット人はローク人と同じく約一万二千年前の隕石衝突によって生じた歪曲空間で地球から飛ばされたムーア人を祖としている。ロークとは違ってこちらは地球を凌ぐ科学力を有し、ジエの独裁から解放されてからは地球とは対等の付き合いをしていく事になるだろう。ある意味で新しい時代の始まりとは言えないだろうか。
・・・だが、ファーゲットは扱いとしてはあくまでも脇である。最終決戦の地とはいえどもシナリオ上無理矢理付け足した感じを私は受けているのでこの結論は納得行かない。そこでもう少し考えてみる事にする。
やはり地球人・ローク人・ファーゲット人というムーア起源の人々が顔を合わせた事に何らかの関係がある様な気がするのだ。それにOPを見ると「今、未知の力により」とある。未知の力=惑星ストリームの古代文明とは考えられないだろうか。(トライアは文字通り神なので考えには入れられないし)このストリームのタイムゲートによって三つの星の人々が顔を合わせた、ということだ。
一時期は惑星ストリームもムーア起源ではないかと思ったりしたのだが(遺跡の彫刻らしきものがリヴォースタワーのものと同じだったので)時期的に合わない。(ストリームは数万年前に栄えたという事になっており、それはムーア以前であるから)
とかなんとか考えていたら、この間エニックスでSTAR OCEANの続編が発表された。これは何を意味するのか。
すなわち、このゲーム(SFCの方)はあくまでさわりであるということだ。ゲーム終了時点で新しい時代が始まったのではなく、ゲーム自体が始まろうとしている時代のきっかけを描いているのだろう。続編は少し未来、約20年後の話だと聞いてますますそうではないかと思っている。いずれにしても続編をプレイしてみてからでないと結論は出ないだろう。